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ななほしの特徴③ リンパ浮腫療法士による浮腫ケア

当ステーションでは 様々な原因で生じる浮腫に対して 有資格者と事業所研修を積んだスタッフでケアを行っています。

≪リンパ浮腫療法士とは≫
リンパ浮腫セラピストとして経験を積み、リンパ浮腫治療学会、日本脈管学会や日本血管外科学会を中心とした5学会によるによる認定資格となり、国家資格を持った医療従事者として、リンパ浮腫の複合的治療を中心にリンパ浮腫の診療に従事する際に必要な専門知識・高度な技術水準をもった専門家と認められた者に与えられる資格となります。

 

Q:なぜ訪問看護で浮腫ケアが必要なでしょうか?

A:浮腫の原因は様々な背景によって異なりますが 共通することは

重だるさや皮膚の痛みなどの症状があること。

見た目に腫れあがり外見の変化による精神的苦痛があること。

リンパ浮腫は持続的なケアが必要であること などです。

その為 生活が自立している間は 通院したりセルフケアを行うことで浮腫の悪化が予防されていた状態から 入院や手術、体力低下などによりセルフケア不足が生じると 一気に悪化してしまい その後浮腫が原因で行動が制限されてしまう状況となってしまいます。本人が行ってきたケアを代わりに担うことで 在宅でありながらも最低限の自立を保つことができるのです。

当ステーションの専門スタッフは クリニックでのリンパ浮腫外来も並行して行っています。通院できある間は外来でケアを受け その後 身体的状況により通院が困難となった方には 主治医と相談していただき訪問看護でのケアに切り替えてもらう事もあります。

訪問看護への浮腫ケア依頼は ケアマネジャーや医療従事者等より ご家族が調べて依頼されるケースが多く まだ認知されていない現状ではあります。

Q:浮腫ケアといっても どんな症状に対応できるのでしょうか?

A:原因不明の浮腫(原発性浮腫)
 乳がん・婦人科がん等術後の腕や脚の浮腫
 抗がん剤治療による薬剤性浮腫
 放射線治療後の浮腫
 寝たきりや動かないことで生じる廃用性浮腫
 血流障害による皮膚トラブルや浮腫
 終末期での緩和ケア
※ 通院が困難な状況と主治医が判断し訪問看護指示書が発行された場合 訪問看護が利用できます

Q:どんなことをしてくれるの?

A:浮腫の状況判断と ケア計画
 圧迫療法による硬さの改善
 弾性着衣購入提案と主治医への装着指示書作成依頼
 スキンケア
 リハビリ
 家族への手技指導
 連携職種への情報提供 など

 

“看護”の字は、”手”と”目”で”護る”と書くように、”目”で観て、”手”でケアをし、患者さんを”護る”という意味だと言われています。

浮腫ケアは 一人一人と向き合い 時間をかけて関われる訪問看護だからこそ提供できる 看護サービスです。

手の持つ力は 身体的辛さを軽減するだけではなく 患者のニードを満たす為のコミュニケーションの重要な手段として ななほしの看護では 積極的に取り入れています。

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